なんだか心にぽっかり穴があいたような、あの静かすぎる感じ。
誰かと一緒にいても、なぜか孤独を感じてしまうことってありませんか。
私は何度もそんな感覚に襲われてきました。
そしてそのたびに、「この気持ちはどうしたら軽くなるんだろう」と、自分に問いかけ続けてきたんです。
孤独感って、どうして生まれる?
一人で過ごす時間が長くなると、ふとした瞬間に心が沈んでしまうことがあります。
だけど、実は孤独って単に「一人でいること」とは少し違うんですよね。
私が感じた孤独は、物理的な孤立じゃなくて「心のつながりが感じられない」ときに起こっていました。
誰かと同じ空間にいても、深い会話ができていなかったり、気持ちが通じ合っていないと感じたりすると、逆に強い孤独を感じてしまうことも。
人間関係の中で生まれる疎外感、役割の中で埋もれてしまった自分。
そういう違和感の積み重ねが、静かに孤独を深めていくのかもしれません。
マインドフルネスとは?
最近よく耳にするマインドフルネス。
私も最初は「なんか意識高い系の人がやってるやつ」くらいにしか思っていませんでした。
でも、やってみると想像していたものとは少し違ったんです。
マインドフルネスは簡単に言えば「今ここに意識を向ける練習」。
頭の中でぐるぐると巡る思考をそっと横に置いて、目の前の瞬間に注意を戻す。
そんな地味なことを、ただ繰り返していくだけなんです。
最初は「これで本当に意味があるのかな」と思いました。でも、続けていくうちに少しずつ変化が見えてきました。
朝の散歩中に風の音に気づけたり、食事の味を丁寧に感じられたり。
そういう些細な感覚をちゃんと味わえるようになると、なんとなく心の中がふわっと軽くなっていったんです。
それに、忙しい日々の中で無意識に自分を置き去りにしていたことにも気づけるようになりました。
あれもしなきゃ、これもしなきゃと追い立てられていたけれど、立ち止まって呼吸に意識を向けるだけで、ちょっとした安心が生まれる。
そんな不思議な時間でした。
孤独感をマインドフルネスで解消できる?
一番最初に「これは効いたかも」と感じたのは、夜に強く孤独を感じたときでした。
その夜、いつものようにスマホをいじって気を紛らわそうとしたけど、余計に虚しさが増してしまって。
そこで思い切ってスマホを置いて、深呼吸をしてみました。
目を閉じて、自分の呼吸だけに意識を向けてみる。
すると、不思議なことに「寂しさに飲み込まれる感じ」がすーっと和らいでいったんです。
たぶん、孤独の正体って「思考」なんですよね。
「私は誰ともつながってない」「このまま一人なんじゃないか」っていうネガティブな思考のスパイラルにハマると、どんどん深みに落ちていく。
でも、マインドフルネスで“今”に意識を戻すことで、その思考のループから少し離れられる。
まるで、グルグル巻きになった糸がゆっくりほどけていくような、そんな感覚でした。
自分の中に戻る安心感
マインドフルネスをしていると、「自分とちゃんとつながってる」っていう感覚が戻ってくることがあります。
外にある関係や評価じゃなくて、自分の呼吸や身体の感覚に意識を向けるだけで、内側に静かな安心感が広がっていく。
これは、私にとって大きな気づきでした。
孤独をなくすために外に答えを求めすぎていたけど、実は一番必要だったのは「自分と向き合う時間」だったんです。
たった一分でも変わるもの
本格的な瞑想じゃなくても、ほんの一分間、深呼吸をして「今どう感じてる?」と心の中で問いかけるだけで、不思議と落ち着いてくることがあります。
最初はうまくできない日もありました。
でも、うまくやろうとしないことが大切なのかもしれません。
ただ、感じていることに気づいて、それを否定せずにそっと受け入れる。
そんな時間が、少しずつ孤独感をゆるめていってくれる気がしています。
気づいたら、ひとりの時間が心地よくなっていた
マインドフルネスを続けていると、いつのまにか「ひとりの時間」が嫌じゃなくなってきました。
むしろ、誰かと無理に一緒にいようとしなくても、自分の時間をじっくり味わえるようになったんです。
風の音や部屋の静けさ、湯気が立ちのぼる瞬間の空気。
そういう小さなものを感じられることって、実はとても贅沢なことなのかもしれません。
そして何より、ひとりでいることが「寂しい」ではなく「豊か」だと思える瞬間が増えました。
これは、過去の自分からは想像もつかなかった変化でした。
孤独感を手放すためにできること
マインドフルネスは万能ではありません。
続ける中で、「今日はなんかうまくいかないな」っていう日もあります。でも、それでいいんだと思います。
大切なのは、「孤独をなくそう」と無理にあがくのではなく、「今ここにあるこの感情と、どう付き合うか」を丁寧に見つめることなんじゃないでしょうか。
私もまだ、完璧にできているわけではありません。
でも、マインドフルネスを通じて少しずつ「孤独とうまくやっていく感覚」が育ってきたように思います。
もし、日々の中でふとした孤独を感じることがあれば、まずは深呼吸して、自分の心にそっと寄り添ってみてください。
思った以上に、そこには優しさがあるかもしれません。
そしてもうひとつ。孤独を悪者にしすぎないでください。
孤独は、ときに創造性や自由をもたらす贈り物にもなり得ます。
静けさの中でしか聴こえない内なる声が、きっとそこにあります。
まとめ
孤独感に向き合うことは、時に勇気がいります。
でも、マインドフルネスを通して「今ここ」に戻ることで、その感情に対する見方が少しずつ変わってくるはずです。
心がふと揺れたとき、静かに目を閉じて、自分の呼吸を感じてみてください。
騒がしい日常から一歩引いてみるだけで、そこにはやさしい気配があるかもしれません。
誰かとのつながりを求める前に、自分とのつながりを取り戻す。
そんな時間を持つことで、ひとりの時間はただの孤独ではなく、かけがえのない安らぎになっていくのだと思います。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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