紫微斗数の鑑定に少し慣れてくると、必ず気になってくるのが「大限」の存在だと思います。
年運や月運も大事だけど、「人生の流れ」を大きく読み解くうえで、大限の読み方はとても大きなヒントになります。
わたしも最初の頃は、大限=なんとなく10年の運ってだけで片づけてしまってたんですが、実際に自分の命盤を深く読み解いていくと、「ここで流れが変わってたんだな…」と実感できる瞬間があって、それがものすごく面白かったんですよね。
今回は、その「大限」の基本的な意味から、どうやって命盤全体とリンクさせて読んでいくのか、わたし自身の体験談を交えながらお伝えしていきます。
大限ってなに?人生の節目を教えてくれる10年単位の運勢
大限というのは、紫微斗数の中で10年ごとの運気の流れを表すものです。
命盤を見たときに、命宮の横にズラリと並んでいるあの欄が大限なんですね。
数字が10年ごとに進んでいて、どの時期にどんな運勢が巡ってくるかをざっくりと知ることができます。
わたしの実感としては、この大限って「運気のベースカラー」みたいなものなんですよ。
その10年間の土台、どんな空気の中で生きるかというムードが出てくるんです。
転職した年も、恋愛が始まった時期も、大限の切り替わりとリンクしていたことが多くて、あとから見ると納得できることばかりでした。
「自分はどんな10年を生きてきたのか」「次の10年はどんな流れになるのか」を考えるとき、この大限は大きな羅針盤になってくれます。
命盤全体の流れを読むときのポイント
紫微斗数って、一つの星だけを見ても意味がつかみにくいことが多いんですよね。
大限も同じで、単体で判断するよりも、命盤全体の中で「その大限がどこにあるか」「どの宮にどんな星がいるか」を見ることが大事になってきます。
たとえば、命宮が大限で遷移宮に重なっているときって、「外の世界と関わる10年」になることが多かったりします。
わたしもこの時期に人とのつながりが急に広がって、知らない場所に飛び込むことが増えたんですよね。
逆に、疾厄宮に入るときは体調の変化が出やすかったり。
命盤って、まるで時間の地図のようなんです。
大限というのは、その地図を10年単位でめくっていく旅のようなもの。
だから「今どの地点にいるのか」を知ることで、迷子にならずにすむ感覚があります。
大限の切り替わりは転機?気づいたときが始まり
10年という期間って、思ったよりも長くて、でも振り返るとあっという間だったりもします。
大限の切り替わりって、実際に体感としても何かが変わるときが多いです。
わたしが大限の切り替わりを強く感じたのは、30代に入ったタイミングでした。
それまではどちらかというと守りの姿勢だったんですが、急に「もっと表現したい」「やりたいことを発信していきたい」と思うようになったんです。
命盤を見たら、大限が命宮に回っていて、しかもそこに紫微星がいた。
あとから見ると、「ああ、この星のエネルギーを自分の中で感じていたんだな」って納得できました。
でも、当時はなんとなくの違和感だったんですよ。
今思えば、違和感って大事なサインだったのかもしれません。
命盤の変化をどう受け止めるか
紫微斗数を読んでいると、どうしても「良い悪い」でジャッジしがちなんですが、本来はそういうものではないと思っています。
大限に入ってくる星が「凶星」だったとしても、その10年がすべて悪いわけじゃない。
むしろ、「学びの深い時間になる」というサインでもあるんです。
実際に破軍星が入っていた10年間は、何度もやり直しを経験しました。
職場も変わり、交友関係も大きく入れ替わりました。
でも、その中で「本当に大事にしたいこと」がはっきりしてきたのも事実です。
命盤は、人生を美化するためのものじゃなくて、リアルに寄り添うツールだと思うんですよね。
まとめ
最後に、ちょっとだけ総まとめ的な話をすると、大限はベースの流れ。
年運(太歳)はテーマ、月運(斗君)はその月ごとのアクションプラン。
そんなふうに重ねていくと、まるで立体的に時間が見えてくる感覚になります。
「今の自分にとって、この出来事にはどんな意味があるんだろう」って迷ったときは、命盤の中にヒントが隠れているかもしれません。
紫微斗数を使うことで、自分の時間の感覚を取り戻すことができる。
それは、すごく静かで、でも確かな安心感をくれるんです。
誰かに決められた時間じゃなく、自分のリズムで生きるヒントとして、大限をぜひ活かしてみてくださいね。
わたしもまだまだ読み解きの旅の途中ですが、この「自分を知るツール」としての命盤に、これからもずっと寄り添っていきたいと思っています。
コメント